Partner’s Interview vol.1 株式会社ファミリーマート

写真:左からダイバーシティ推進グループ 松村様、土濃塚様、堀様(取材日:2020年9月9日)

保活支援は“社員一人ひとり”に寄り添うための新たなチャレンジ

女性活躍をはじめ、幅広いダイバーシティ&インクルージョン推進に取り組む株式会社ファミリーマート。社員一人ひとりに寄り添った支援を目指し、このたび保活総研の取り組みにご賛同いただきました。今回は、ファミリーマートにおける取り組みや保活総研への参画に至った背景、また実際に保活支援ノウハウのレクチャーを受けたご感想などを伺いました。               

はじめに、御社がダイバーシティ推進組織を立ち上げた経緯についてお聞かせください。 

松村様(以下、敬称略)― 2016年に施行された女性活躍推進法を契機に、当時の人事部で自社のダイバーシティ推進に関する議論が行われました。同年9月に就任した社長の澤田(2021年3月現在:代表取締役副会長)も、社内を俯瞰して約9割が男性社員という状況に違和感を覚え、この状況を変革するため2017年3月に社長直轄組織としてダイバーシティ推進室が発足しました。その後、ダイバーシティ推進部へと編成を変え、現在はグループとしてマネジャーと担当者3名で業務にあたっています。

ダイバーシティ推進に取り組む上で、特に注力してきたことは?

松村 まずは女性活躍を最重要課題とし、社員女性比率20%・管理職女性比率10%というKPIを設定して、会社全体の女性社員を巻き込んだイベントなどに取り組んできました。取り組みを推進していく中で「女性活躍だけがダイバーシティではない」という声もあり、今は女性活躍から社員全員の一人ひとりの多様な個を活かしていく「全員活躍」に軸足を移すと同時に、LGBTQに関する取り組みや障がい者雇用にも力を入れています。具体的な施策としては全国に地区委員会を立ち上げ、地区ごとにダイバーシティに関する課題抽出と解決、さらに多様性を活かして価値を創出するための取り組みを行っています。

その中でうまくいっている点や、苦労した点はありますか?

松村 KPIに関しては、2020年8月時点で社員女性比率20%を達成することができました。苦労した点としては、やはり社内の理解を得ながら施策を進めていくことが一番難しいと感じます。みんなダイバーシティ推進が必要だと分かってはいるものの、「具体的に何をすればいいか分からない」という声もありました。 

その際に、何か工夫された点があれば教えてください。

松村 弊社の取り組みには3本の軸があり、一つはトップの意志。次に管理職が正しく理解し、行動できること。そして最後がボトムアップ。3本の軸をうまく組み合わせながら少しずつ進んできたという実感があります。

保活支援を通じて“社員一人ひとり”に寄り添いたい 

保活総研にご参画いただいた経緯をお聞かせください。

土濃塚様(以下、敬称略) 2017年から女性社員への意識調査を毎年行っていますが、その中で「家庭と仕事の両立が難しい」と考えている社員が多いことが分かりました。特に出産や育児に不安を持つ方が多く、そのような社員が安心して復職できる仕組みができればと思い、保活支援の活用を進めています。

保活支援に対する印象は?

土濃塚 保活は個人で取り組むものというイメージがあったので、最初にお話を頂いた時は「企業でも支援することが可能なのだ」と驚きました。さらに保活経験のある社員にアンケートを取ったところ、4人に1人は保活を理由に復職時期を変更していたことが分かったのです。この結果をうけ、保活支援の必要性を強く感じています。

今後、保活支援は御社の中でどう発展していくと思われますか?

堀様(以下、敬称略) これまで会社全体に対してさまざまな施策を行ってきましたが、社員一人ひとりに合わせたサポートがなかなかできていないのが現状でした。保活支援は個人に寄り添った取り組みができるという点で、弊社にとっても良いチャンスだと感じています。社員一人ひとりの今後のキャリアを一緒に考えていけるのも楽しみですし、やりがいのあるチャレンジだと思います。

保活総研の輪が広がることが、社会全体における一人ひとりの活躍につながっていく

今回オンラインでレクチャーを受講いただきましたが、ご感想を教えてください。 

松村 保活支援について初めて知ることも多く、これから学ぶべきことがたくさんあると実感しました。オンラインでのレクチャーには時に不便さもありましたが、それを超えてもなお受講して非常に良かったと感じています。

 法的な部分も含めて保活の基礎知識がまだ少ないため、こうした情報を社員と面談する前に習得しておくことが重要だと思いました。今後の面談でも社員にしっかりと情報を伝えていきたいです。

今後、保活総研では企業間での情報交換の場も設けていく予定ですが、何か期待することはありますか? 

土濃塚 保活は社会的な問題でもありますし、今後さらに目を向けていかなければならないと感じています。保活に限らず、他社がどのようなダイバーシティ推進の取り組みをしているのかをお聞きしたいです。

 先日LGBTQに関する取り組みを行っている企業と会う機会があり、LGBTQに関する映画を観たり他社の取り組み事例を聞いたりと、半日ほど情報交換や意見交換を行いました。社員数や企業風土によっても違いはあると思いますが、他社の成功例や失敗例などを知ることができて勉強になりました。保活総研も、よき情報交換の場となることを期待しています。 

挑戦し、経験を積んで、スキルや引き出しを増やしていきたい

最後に、保活総研や参画を検討中の企業様にメッセージがあればお願いします。 

松村 今回のレクチャーを受け、いかに保活がこれから活躍していく人々にとって重要な存在であるかを実感しました。保活総研の輪が広がることは社会的にも非常に意義のあることだと思うので、ぜひこの活動を広げていってほしいです。 

本日は貴重なお話、ありがとうございました。


女性活躍をはじめ、LGBTQに関する取り組みや障がい者雇用など幅広いダイバーシティ&インクルージョン推進に取り組んできた株式会社ファミリーマート。3本の軸(トップの意志・管理職が正しく理解し、行動できること・ボトムアップ)を起点に全社一丸となって意識改革を行う中、“社員一人ひとり”に寄り添うことができる保活支援を新たなチャレンジとして見据えていらっしゃいます。
保活総研を通じてこうした企業様同士が手と手を取り合い、社員一人ひとりに寄り添った支援の輪がさらに広がっていくことを私たちも願っております。

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